歯周病治療で全身が甦る!当院の「戦略的抗炎症歯周治療」とは

これまで2回にわたり、歯周病が血液や腸、免疫を介して、全身に炎症を広げていくメカニズムをお話ししました。 「お口の病気が全身の健康を脅かす」――少し怖いお話でしたが、ここからが一番大切な「希望」のお話です。
「お口の炎症」を止めれば、全身の病気は改善に向かう 一番お伝えしたい事実は、**「歯周病をしっかり治療することで、全身の炎症も静まる」**ということが、最新の研究で証明されているということです。
例えば、関節リウマチの患者さんが歯周病の治療を受けると、関節の痛みや腫れが和らぎ、血液検査における炎症の数値が明らかに改善することが分かっています(※1)。 また、糖尿病の方も血糖値のコントロールが改善し、深刻な合併症のリスクが減少することが世界中で確認されています(※2)。同時に、糖尿病を悪化させる糖の取りすぎによる「悪玉物質(※3)」も、歯周病を悪化させる原因になることが分かっています。
つまり、歯周ポケットという「炎症の発信基地」を消火することが、全身の炎症性疾患(リウマチやアトピー性皮膚炎など)を**「寛解(症状が落ち着いて安定した状態)」に導き、全身の健康増進や維持に繋がる**ための非常に重要で効果的なアプローチなのです。
当院が実践する「戦略的抗炎症歯周治療」 一般的な歯医者さんでの治療は「歯を抜かずに残して噛めるようにすること」が主な目標です。 しかし当院の「戦略的抗炎症歯周治療」は、**「全身の炎症の火元を断ち切り、皆さまの全身の健康を守り、引き上げること」**を明確なゴールとしています。
徹底した原因の除去: 血管や腸へ波及する「ばい菌」と「炎症の原因」を物理的かつ根本から徹底的に清掃します。
炎症の「再燃」を防ぐ徹底管理: ばい菌は再び集まろうとします。発信基地を二度と作らせないために通常より短い間隔(2〜3ヶ月ごと)でメインテナンスを行います。
皆様へのお願い 「歯みがきのときに出血する」「歯ぐきが少し赤い気がする」 これは「たかが歯ぐき」ではありません。体からのSOSです。 当院での治療は、お口の中を綺麗にするだけでなく、あなたの「全身の健康寿命を延ばす」治療です。 リウマチ、糖尿病、アトピーなど炎症性疾患でお悩みの方、そしていつまでも健やかに過ごしたいとお考えの方は、ぜひ一度、当院へご相談ください。
(注釈)
※1 リウマチの改善:非外科的歯周治療(SRP)により、疾患活動性スコア(DAS28)の有意な低下、全身の炎症マーカー(CRP)や自己抗体(ACPA等)の改善が認められます。
※2 糖尿病の改善:歯周治療によりHbA1cが平均0.4〜0.5%低下し、合併症リスクが低減します。
※3 悪玉物質:AGEs(終末糖化産物)。高血糖により作られ、マクロファージ等の免疫機能を狂わせ、歯周病と糖尿病の双方向の悪化を招きます。